出場42チームが各校10人のハーフマラソンの合計タイムで争い、1位から順に中央学院大、順大、山梨学院大、日大、東海大、東農大、神奈川大、大東大、日体大、立教大が来年1月の箱根駅伝の出場権を獲得した。
次点で敗退となった法政大は、10位まで17秒及ばず。合計10時間37分13秒は、同方式になった18年以降の敗退校では最速タイムだった(陸上自衛隊立川駐屯地の滑走路で開催された20年を除く)。17・4キロ地点で9位につけ、11位の専修大を1分24秒差で離していたが、残り約4キロ弱で逆転された。坪田智夫監督は「普通は1分20秒差あれば通るんです。その意味でも安心はしていたのですが、他のチームに余力があったということでしょうか」と困惑気味に振り返った。
突破ラインが上がった要因の1つとして、スタート時間の前倒しが考えられる。今回の号砲時間は午前8時半。例年よりも1時間5分早かった。前回大会ではレース後半に30度近くに達して体調不良者が続出したこともあり、暑熱対策の一環で早まったのだ。
この日のスタート時の天気は曇り。湿度86%と多湿だったが、気温17・1度と蒸し暑さはなかった。レース中盤からは日差しが強まり、午前9時時点で気温18・5度へ上昇。ただ、気温が20度を上回る前にレースは終了した。午前10時には気温20度に達したため、もし例年通りの開催時間であれば、気象コンディションはより厳しいものになっていただろう。
約1時間の前倒しは、選手からも好評だった。東大・秋吉拓真(4年)は1時間2分12秒で個人12位となり、2年連続の関東学生連合入りが当確。「暑い中でも練習を継続してきた。地力がつけば、暑くてもタイムは上がる。去年の暑さの経験が生きた。今日はすごく涼しく感じた。気温が下がることによるメリットが大きかった」と、快記録の要因に開始時間の変更も挙げていた。
9位通過で継続中最長の78大会連続本戦出場を決めた日体大の玉城良二監督は、約1時間前倒しの影響を問われると「全チームのタイムに表れているんじゃないですか」と総括した。日体大は17・4キロ地点で12位だったが、各選手が緻密な集団走を徹底し、終盤に通過圏内へ滑り込んだ。法大・坪田監督が口にした「余力」が、最後に発揮された格好だ。
ただ、玉城監督にとって、自チームの記録はおおよそ狙い通りだったという。だからこそ「9位という順位は会心でもないんですけど、タイムはほぼ会心です」と、独特の言葉選びで今大会のレベルの高さを表していた。
予選会突破ラインが上がった要因は、もちろん選手自身の走力の向上が大きいが、スタート時間の変更もその1つといえるだろう。

