<陸上世界選手権>◇7日目◇16日◇モスクワ・ルジニキスタジアム◇男子200メートル準決勝

 男子100メートルを制したウサイン・ボルト(ジャマイカ)が、2冠へ順調に発進した。

 予選はゴール前で左を向き、2着のウィリアムズ(英国)と笑みを交わしながらフィニッシュ。コーナーを抜けて直線に入った時には先頭に立ち、そのまま悠々と押し切った。「いい感じ。レースは簡単だったね」と余裕たっぷりだった。準決勝も無難にまとめ「安心した」とうなずいた。

 力の差は圧倒的で「午前のレースはできるだけ、力を使わずに通過するようにしている」とさらり。100メートルの準決勝後に出たという脚の痛みも「だいぶ良くなってきた。昨日まで治療に集中してきたから」と不安はなさそうだった。