有森裕子

有森裕子写真館　１９９６年アトランタ五輪女子マラソン　ゴールする有森裕子

「自分をほめたい」。９２年バルセロナ五輪「銀」に続いて９６年アトランタで「銅」を獲得、日本女子陸上界初の連続メダルに輝いた有森は「バルセロナのときよりうれしい」とまで言った。高校時代に補欠選手として都道府県対抗女子駅伝に臨んだ。その開会式で歌手・高石ともやが読んだ詩の一節に「人にほめてもらうんじゃなくて、自分でほめなさい」があった。涙がボロボロ出た。２０１２年、本紙のインタビューに「いつかこれを言える選手になろうと思った」「（自分をほめたい）今でも言われますね。嫌じゃないですよ。うれしいです。でも、もともとは私のものじゃない。高石ともやさんが読まれた詩だったんです」と、答えている。名言は走り続ける。

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＜アトランタ五輪・1996年7月29日掲載＞