阿久悠

レコード大賞取れるかどうか飲みながら話す左から阿久悠、森進一、吉田拓郎
レコード大賞取れるかどうか飲みながら話す左から阿久悠、森進一、吉田拓郎

不世出の作詞家・阿久悠。亡くなるまでの作品数は5000曲を超える。レコード大賞では、大賞曲の作詞が5曲、作詞賞は8曲受賞している。70年代は「また逢う日まで」に始まり、76年から「北の宿から」「勝手にしやがれ」「UFO」と3年連続レコ大に輝いた。80年代に入るとウォークマンブームが到来する。阿久悠は「アレで音が外へ出なくなった。空を飛ばなくなった気がした。昔は、音が飛んで、自分が聴いている歌を、隣のやつも耳を澄まして聴いていたりした。その横顔が、どこか、似た者同士に思えたり…、そういうことは、もうないよなぁ」と遠い目をした。今でもイヤホン、ヘッドホンから音楽を聴く。天国にいる阿久さんには届かない。

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<芸能・2007年2月25日掲載>