「せな」という名前は父親が好きなＦ１レーサーの故アイルトン・セナさんから、漢字は南十字星のように輝いてほしいという願いが込められている。

舞台は車道の上ではなく氷上となったが、高橋大輔が育った倉敷クラブで幼少期に競技を始めた。全日本ノービスでは2013年に今でも親交厚い島田高志郎に続く2位、翌2014年に初優勝。全日本ジュニアには2013年から8年連続出場し、最高位は2017年の2位がある。

全日本選手権では初出場した2016年に9位で新人賞を獲得。手足の長さに伸びやかなスケーティング技術を備え、実力を伸ばしていった。あこがれの高橋を指導した長光歌子コーチに学び、国内男子の中でも将来を期待されている。

北京五輪シーズンの2021-22年は全日本選手権６位入賞と躍進。４大陸選手権４位と貴重な経験を積んだ。

なお、父親だけではなく、本人も大の車好きで、国際スケート連盟のプロフィルの趣味欄には「モータースポーツ鑑賞」と書かれる。全日本選手権のエキシビションでは、レーシングスーツを着てアイルトン・セナに扮したプログラムを披露したこともある。

血液型A。