どーもです。グローブライド「オノフKURO」シリーズの新作ですが、今日紹介するのはFWです。オノフのFWは歴代「フェアウエーアームズ」のネーミングですよね。ドライバーがぶっ飛びだったので、おのずとこのFWにもその期待が高まってしまいますが…。果たして、ドライバー同様ぶっ飛びなのでしょうか? その辺の確認も含め、早速いってみましょう。


まずは見た目から。


フェアウエーアームズもイエローが新鮮ですね!! まず目を引くがトゥ&ヒールに配置された2つのウエート。先代にはなく、新作から新採用です。また、パワートレンチ(ミゾ)が3本になっているようですが、視認できません。内部にあるのかな? フェース下部の凹み「スムースポッドソール」はしっかり継承されています。

フェースはセミディープとします!! 少なくとも先代よりはトップラインのカーブが確保されているため、有効打点距離は長くなっていると思います。

ボディはシャローに見えますが、先代よりは若干ディープに見えました。クラウンのパワートレンチも見直されているのが分かりますね。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積がやや小振りに見えましたが、実際、ヘッド体積自体17cm3小さくなっていました。若干シビアさを感じる人もいるかもしれないかなって。ボク自身の第一印象は「結構小振りだねな~」って感じ!

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「CBT:622F」Sフレックス装着モデルの3W。スペックは、ロフト角15度、ライ角56度、長さ43インチ、総重量319g、バランスD0。ヘッド体積156cm3。シャフトスペックは、重量56.5g、トルク3.9、中調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってもみた感覚ですが、重量的にはやや軽めだけど、まあ、悪くない感じかな。グリップは、太めが好きなボクにはもう少しだけ太くてもいいかなと言う感じですが、まあ、許容範囲です。シャフトを手でしならせてみると、ドライバーよりもしっかり感がある感じですが、これは短いからかもしれません。恐らくドライバーのシャフトとは別モノかと思いますが、まあ、SフレックスらしいSです。ワッグルしてみると、ヘッドの動きはドライバー同様やや少なめ。素振りしてみると、ドライバーよりもややピンピンした感じでした。


実際に打ってみると、想像通りのぶっ飛びですね。前作も3球平均230y以上の232.6yをマークしていましたが、約2年弱が経過し、劣化した今のボクで234.2yとさらに飛んでいました。最大飛距離も前作235.6yに対して237.2yと、偶然にもともに1.6yアップ!! 何がすごいって、自分では振っているつもりはないのに、HS43m/sとドライバー同様のHSで振れていました。なんかすげぇ~って。その理由が説明できないけど…(汗)。1つ気になったことあげると、ドライバー(標準)に対してつかまりがいいこと。ドライバーでは軽いフェード系でしたが、このFWは明らかによりつかまります。まあ、ドライバーがあれだけ細かく調整可能なので、ボクの場合ならFWの弾道にドライバーの弾道を合わせたセッティングで解決できそうですけど!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS43.2m/s、初速60.4m/s、打ち出し角15.9度、バックスピン量3419.1rpm、サイドスピン-398.4rpm、飛距離234.2y

【ベスト】

HS42.1m/s、初速61.1m/s、打ち出し角14.6度、バックスピン量3463.4rpm、サイドスピン-247.8rpm、飛距離237.3y


打感は弾き系。ドライバーとは確実に違いますね。パキパキした感じがあって、ドライバーのあの分厚いインパクトからすると、やや球離れが速いイメージでした。音も気持ち高めだったように感じました。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。


弾道的には高弾道。ボク的にはいつもの弾道かなって! ロースピン化が進む中でしっかり3000rpmオーバーモデルで、これだけ飛ぶと「ならば、低スピン化の波って何?」と思わず突っ込みを入れてしますよね。


出球傾向は、ボクのスイングでいい感じのドロー系。右に打ち出して戻ってくるのは、ボクのイメージ通り!! 右8度は右に出過ぎなんて話もありますが、このイメージで育ってしまったので…w


シャフトフィーリングですが、ドライバーほどしなり感はなく、その分シャープに振れる感じでした。またドライバーのような手元の重量感はそれほど感じなかったですね。その分、先端がブレずにしっかりフェースがスクエアにインパクトして、抜ける感じ。「やや先端部剛性が高くなっているのかな?」なんて感じました。


今回ボクが試打した限りで、このスペックで、やはり最低HS42m/sは欲しいかな。総合的にみると、ドライバーとはやや違うコンセプトというか、ドライバーはティーアップ前提なので、ほんの少しですがしなり感のあるシャフトで飛ばすイメージでしたが、FWは直打ちもあるので(むしろそっちのほうが多い!)ヘッドの無駄な挙動を抑えて打てるような味付けになっていると思います。そういう意味では、スインガータイプよりはプチヒッタータイプ~ヒッタータイプにオススメかな。正直コースでこれだけの飛距離を出せるなら、ドライバー要らないよね~w

<グローブライド「オノフ フェアウエーアームズ KURO(2021)」FW

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:9▽構えやすさ:10▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=17-4ステンレス、フェース=ハイマレージングプラス、ウエート(4g=SUS、7g=タングステン合金)

■ロフトバリエーション:3W=15度、5W=18度

■シャフト(重量/トルク/調子):「CBT:622F」(S=56.5g/3.9/中調子)

■価格:1本4万6200円(税込み)