どーもです。ブリヂストンゴルフのニューモデル「B」シリーズを試打できました。これまで競技志向の強い方向けの「ツアーB X」シリーズと扱いやすさを前面に打ち出していた「同JGR」を統一して「B」シリーズとしたようです。「B」シリーズには「B1」「B2」のカテゴリーでそれぞれドライバー、FW、UT(HY)をラインアップしていますが、「B1」が「X」、「B2」が「JGR」の流れをくむモデルでしょう。今回、同時に打てたのでその差もよりわかりやすかったです。というわけで、まずは「B1」ドライバーからいってみましょう!


まずは見た目から。


今回もSP-CORE(サスペンションコア)採用ですが、新たに進化しているようですね。このサスペンションコアは、先代JGRで採用され、フェース裏側を点で支えることで反発性能がルール上限を超えることを抑え、かつ高初速エリアを拡大してくれるというものでした。今回はこの接地ポイントを衝撃の吸収と強度保持のため先端についていたポリマーを内部へと変更。また、強度確保とフェースを押さえる効果を高めるため、アルミからチタンに変更しているようです。

フェースは大きすぎず、小さすぎずで、先代とほぼ同じようなイメージ。形状的には、B1のほうが、トゥとトップラインにやや丸みを帯びたようになっていました。

ボディはシャロー。これは先代通りですが、気付いたのはネックの位置。B1はより後部に配置されていて、FPが大きくなっていたように感じました。

後ろ姿ですが、可変式ウエートは先代通りですね。

構えてみるとこんな感じ。先代でも感じましたが、某社の過去モデルを思い出してしまいますね・・・。今回は赤いラインも加わって、余計に近づいたか!? クラウンは先代同様のハニカム構造に加え、B1でフェース上部のカーボンとチタンが接合する部分にスリットを入れることでインパクト時のたわみをさらに大きくし、高初速&高打ち出しを目指したようです。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「ツアーAD BS-6」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角9.5度、ライ角57度、長さ45.25インチ、総重量307.5g、バランスD2。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量60g、トルク4.7、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。でも、グリップは太めが好きなボクに良い感じなので、やや太めかも。シャフトを手でしならせてみると、結構しっかりした感じのSフレックスらしいS。しなりポイントはちょうど真ん中辺りでした。ワッグルしてみると、ヘッドの動きはそれほど大きくなく、イメージ的にはなんかシャープそう。素振りしてみると、やはりシャープに振れそうなイメージでした。


ウエートポジションは真ん中で、重心深度が最も深くなる位置での試打でしたが、実際に打ってみた印象は「結構たたけそう?」でした。でも何球か打ってみると、腐れフッカーのボクがフェード系を連発。結論は、スイングでしっかり球をつかまえられないとダメなモデルで、ある意味先代よりもややハードな味付けにも感じました。ですが、このモデルはウエートを変えることでつかまりを調整できるので、「DRAW」ポジションにすれば、つかまりは良くなると思われます。時間の都合で打てていなので、あくまでも想像ですけど(汗)。それにしても、ニュートラルポジションであのつかまりだと、「FADE」ポジションにしたらぶっちゃけヤバそうな雰囲気も…。なお、スカイトラック数値的には初速が上がり、飛距離もアップしていました。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS42.9m/s、初速62.2m/s、打ち出し角13.3度、バックスピン量2617.5rpm、サイドスピン-85.6rpm、飛距離245.5y

【ベスト】

HS42.9m/s、初速62.2m/s、打ち出し角14.0度、バックスピン量2534.4rpm、サイドスピン-290.9rpm、飛距離247.7y


打感はソリッド系。先代と大きく変わったのはこの打感かなって思います。先代はボールのつぶれ感満載の柔らかめの打感でしたが、B1はソリッド系になっていました。ゴルフ体験主義のソリッド系は弾き感とマイルドさがちょうどいい感じミックスされた感じです。音は乾いた感じの中高音系でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータがこちら


弾道的には、高めの中弾道。ある程度のHSがないと球が上がり切らない雰囲気は感じました。スピン量が多いわけではないので、擦っているわけではないと思いますが、それでも油断すると動画のようなややフェード系を連発していました。


出球傾向ですが、少なくともこのポジションで、ボクのスイングでフェード系でした。腐れフッカーのボクがつかまえる意識を持っていかないとフェード系の出球というモデルは、なかなか稀有かなって思っちゃいました。最近ややアウトサイドインを意識しているので、その影響もあったのかな!?


シャフトフィーリングは、ザ・中調子かな。どこかが硬いとか、どこかがギュンとしなるような感じは全くなく、切り返しからダウンスイングでクセがなく、ナチュラルにしなるイメージでした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS42m/s以上は欲しい感じ。重量的には決して重いわけではないけど、しっかり振り切る必要のあるモデルの印象でした。少なくともこのウエートポジションでは、スイングでしっかり球をつかまえられる必要がありそうかなって。ありふれた表現になるかもしれませんが、ハードヒッターが左を気にせずたたけるモデルの印象で、先代同様アスリートゴルファー向けといった印象はブレがないですね。このポジションでそう感じさせるモデルだったのは事実。でも、先代よりも強弾道で、飛距離も期待できそうなモデルだったのも事実です。

<ブリヂストンゴルフ「B1」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:8▽操作性:9▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:8

■ヘッド:ボディ=Ti811チタン+ステンレスウエート、フェース=6AL-4Vチタン合金、クラウン=CFRP+ステンレス

■シャフト(重量/トルク/調子):「ツアーAD BS-6」(S=60g/4.7/中調子)、「Diamana PD60」(S=64.5g/3.3/中元調子)、「スピーダーNX60」(S=63.5g/3.7/中調子)、「ツアーAD UB-6」(S=65g/3.2/中調子)。「ATTAS KING6」(S=66g/3.5/先調子)。

■価格:「ツアーAD BS-6」装着モデル1本8万2500円、「Diamana PD60」「スピーダーNX60」「ツアーAD UB-6」「ATTAS KING6」装着モデル各1本9万9000円。※価格は税込み