どーもです。ダンロップスポーツのニューモデル「XXIO X-eks-」(以下XXIOエックス)シリーズですが、今日紹介するのはHB(ハイブリッド)です。このHBもかなり打ちやすいモデルですが、ちょっと気になった点があります。その理由が今ひとつ分からないんですよね…。まあ、そんな感じですが、いってみましょう!


まずは見た目から。


先代よりもネック側の幅が気持ち狭めなのか、その分トゥ側のボリュームが増したように見えました。また、ウエートポジションはネック寄りかつ後部に移動されているので、よりつかまりと深重心を意識しているのかもしれません。

フェースは長方形で、ボク的にはアメリカンHB顔ですね!

ボディはセミディープ。先代は後部の厚みが確保されていましたが、新作はハイバックに変更でした。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。ネック側の銀色部分が“飛びの翼”ですね。フェースはアメリカンHBですが、こうしてみるとジャパニーズUTなんですよねw

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「Miyazaki AX-2」Sフレックス装着モデルの4H。スペックは、ロフト角20度、ライ角60度、長さ40インチ、総重量336g、バランスD0。ヘッド体積128cm3。シャフトスペックは、重量55g、トルク4.1、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップは細めです。シャフトを手でしならせてみると、これもそこそこしっかりした感じでした。しなりポイントは真ん中よりもやや先辺りで、ちょうど「4333」表記の辺り。ワッグルや素振りの感覚はFWとほぼ同じ。ヘッドの効き方ですが、実はドライバーが効き過ぎかなって・・・


実際に打ってみると、1発目はやや厚めに入ったイメージでしたが、飛距離的にはまずまず。スピン量こそ4000rpmオーバーだったので、これは打ち方の問題かなって。2発目もほぼ同じような感覚だったのに、なぜか215yをマーク。HSも初速もほぼ同じですが、スピン量は600rpm減っていました。はて、一体これはどういうこと? 1発目はやや厚めの感覚がありましたが、似たような感覚だったのに約10yの飛距離差が出てしまいました。そして3球目はやや薄めの 当たりにもかかわらず、1球目とほぼ変わらない飛距離でした。動画の弾道は211y。この距離差は一体どうして生まれるのでしょうか? 明らかに芯を外したのであればボクでもわかりますが、感覚的には大差なしで10yの差が発生してしました。これ、実戦だと結構ヤバい差ですよね。そこが気になってしまいました。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS40.4m/s、初速56.3m/s、打ち出し角14.5度、バックスピン量3795.0rpm、サイドスピン-633.4rpm、飛距離209.7y

【ベスト】

HS40.8m/s、初速56.8m/s、打ち出し角15.7度、バックスピン量3519.1rpm、サイドスピン-609.3rpm、飛距離215.2y


打感はカッチリ系。FWと同じような感覚で、フェースが薄いのかややシャコっとした感じでした。音は高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道は高弾道。上がりやすさもありますが、「XXIO」として考えると、球の上がり方よりも弾丸ライナー性の弾道を優先したのかなといった感じもありました。スピン量ですが、これはボクの打ち方の問題だと思いますが、3500~4100rpmとバラけちゃいました。


出球傾向が、ボクのスイングでやや強めのドロー系。FW同様、ドライバーに対してヘッドの効きが薄めなので、手で振ってしまっている傾向が強そうですが、FWのように右に打ち出すことなく、ほぼストレートに打ち出してそこから左に曲がる感じでした。


シャフトフィーリングは、これもFWとほぼ同じ。切り返しからダウンで、ドライバーほどヘッドを感じなかったかな。でもそのわりにはややヘッドが走る感じもありましたが、これは単純に手で振っていたかな? まあ、いわゆるカルカタ系のイメージでした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。このHBもどちらかといえばボディーターンタイプ向けで、持ち球的にはフェード系のほうがより合いそうですね。問題はナイスショットのフィーリングで飛距離差が大きいこと。これが明らかに芯を外したのであれば問題ないのですが、ボク的には、ともに芯を食った感覚でこの飛距離だと、コースでケガしそうな感じは否めません。まあ、ボクだけなのかもしれないけど・・・w

<ダンロップスポーツ「XXIO X-eks-」HB>

■KAZ’ sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:9▽操作性:8▽構えやすさ:10▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=マレージング綱 フェース=HT1770M

■ロフトバリエーション:3H=18度、4H=20度、5H=23度、6H=26度

■シャフト(重量/トルク/調子):「Miyazaki AX-2」(S=55g/4.2、SR=53g、R=51g/4.2/中調子)※Rは受注生産

■価格:各1本4万2900円(税込み)