宮里優作(37=フリー)が10バーディー、ノーボギーの61をマークし、10アンダーで2位に3打差をつけて単独首位発進した。

 14番でチップインを決めたのを皮切りに3連続バーディー。18番から4連続、後半6番から再び3連続と最後まで勢いは衰えなかった。「ちょっと取りすぎたかな。(まだ第1日で)ペース配分を間違ったかも」とおどけたが「自分の中で余裕を持って、一喜一憂せずに淡々とゴルフをできている感じはあった。『ゾーン』に入った感じでもなく、粛々と業務をこなしている感じ(笑い)。シンプルに構えて打つ、みたいな。リズムは良かった」。あとひと転がりで届かなかった5番など、さらなる量産も狙える状態だっただけに、余力すら漂わせるビッグスコアだった。

 右手首に痛みを抱え、痛み止めを服用して戦っている。そんな中でも前週から少し柔らかいものに替えたアイアンのシャフトがなじみ、ショットの距離感は終始乱れなかった。さらに「状態はすごくいい」というパットがかみ合っている。コース新記録というだけでなく、最少ストローク、最多バーディー、最多アンダーパー、ハーフ「29」といずれもツアー自己ベストだった。

 今大会のコースは自宅からも通える距離だが、開幕前日の4日からホテルに泊まっている。「子どもたちには『近いのに何で泊まるの?』ってブーブー言ってましたど(笑い)。ちょっと集中したいなということで」。現在賞金ランク3位。「年間最多勝を取った選手が賞金王になると思っている。勝ちにこだわっていきたい」。パパが5月以来となる今季3勝目となれば、子どもたちもきっと納得してくれるはずだ。