ペ・ヒギョン(25=韓国)が7バーディー、ノーボギーの65で回り、通算13アンダーの203でツアー初優勝を飾った。

 前半で2つ伸ばし、サンデーバックナインで一気に加速した。12番パー3はピンそば20センチにつけてバーディー。続く13番のパー5も取り、14番では10メートルを流し込んだ。18番は4メートルを決めて力強く拳を握り「勝ったと思いました」。最終組を待たずして、勝利を確信した。

 前週からドライバーをシーズンで試したこともあったキャロウェイの「ローグ」に再びチェンジ。シャフトも替え「左に曲げるミスがなくなった。フェアウエーからセカンドショットを打てるので、グリーンを狙いやすくなった」と爆発につながった。

 「まだ実感は湧かないけど、部屋でお母さんに電話したら泣くと思う」と喜びがあふれる。日本ツアー参戦4年目。仲のいいキム・ハヌル(韓国)が先にブレークした。「ハヌルさんは韓国でも上手だった。私も自分のスタイルを貫いていれば、いつか優勝できるだろうと思っていました」。辛抱強くチャンスを待った。

 来日前に歌や漫画「ドラゴンボール」で勉強した日本語はメキメキと上達。最近は映画「アベンジャーズ」を日本語吹き替え版で鑑賞し「大体、理解できましたよ」と笑う。好物は天ぷらうどんと豚骨ラーメン。会見後は次週のリゾートトラスト・レディースに出場するため兵庫に向かうとあって「携帯でおいしいラーメン屋さんを探しておきます」とテンションは上がりっぱなしだった。