国内女子ゴルフのステップアップツアー、ECCレディース(日刊スポーツ後援)が、88年のツアー制度施行後初の競技不成立になることが6日朝、決まった。

 会場の北六甲CC東Cがある神戸市北区は、大雨で土砂災害と河川氾濫の危険性があるとして、避難指示が出ていた。

 前日5日の第2ラウンド(R)が中止となり、この日も早々と2日連続の中止が決定。会場周辺のJR宝塚線は運行を見合わせ、高速道路も通行止めになっており、一部の選手は会場に到着できなかった。

 4日の第1Rでは全選手が18ホールを消化しているが、大会が不成立になったことで、成績には反映されない。

 1アンダーで単独首位に立っていた井上沙紀(21)は「どうしてもやりたいです。(不成立なら)辛いです」と話していたが、不運にも優勝者はなし。単年登録で出場の井上は、3度目挑戦のプロテストで6月の2次予選で敗退。今大会で優勝すれば、事実上の“敗者復活”で、24日からの最終テストへの出場権を獲得できるはずだった。

 ツアー制度施行以前で、記録が残っている限りでは、台風で3日間とも競技ができなかった82年キャノンクイーンズ杯以来の競技不成立(震災を除く)となる。