畑岡奈紗(20)は2位以上なら生涯獲得賞金が1億円を突破する。達成試合数17試合は、申ジエの15試合には及ばないが、フォン・シャンシャン(中国)と並ぶ、歴代2位となる。

しかし、畑岡の反応はそっけない。「そうなんですか? でも私は米ツアーでプレーしているので、そちらの方で‥」と興味を示さなかった。

賞金よりも、畑岡が目指すのは優勝だ。今季は国内ツアー出場が少なく、プロアマ戦出場の資格がないため、入念にショットの練習を行った。「プロアマ戦に出ないのは2年ぶり。一打一打集中して打てたし、4日間長いので体力面で温存できた」と本戦へ集中を高めていた。

同じ黄金世代の渋野については「今、彼女は一番勢いがあるのでそういう(優勝を争う)機会があったら、お互い頑張れたら」とコメント。渋野が優勝したAIG全英女子オープンで予選落ちし、その後日本に戻って10日間練習。筋力トレや、素振りの練習などで「頭の中を1回フレッシュに戻して原点回帰した」と調子を取り戻した。

「調子がいいのでティーショットを安定させて、フェアウエーからチャンスにつけていけるようにしたい。20アンダーを目指してやりたい」と優勝スコアもしっかり見据えていた。