日米ツアー通算15勝の上田桃子(34)がボギーなしの67をマーク、通算1オーバー、285の6位でフィニッシュした。19位スタートから、ほぼ無風のリンクスで4バーディーを奪って、順位を上げた。豪雨被害に苦しむ故郷・熊本に元気を与え、通算29度目のメジャーで08年全英7位だった自己最高位を更新した。世界ランク304位ソフィア・ポポフ(27=ドイツ)が、通算7アンダーで初優勝を飾った。

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-今後メジャーへは?

上田 チャンスがあればやりたいと思う。米ツアーは6年やって、出るだけでは意味がないと思っている。行くからには良いところで戦えると自信を持ったときには行きたい。全英行きを決めたのはコロナで練習をしている間にパターに自信を持てた。NEC軽井沢では入らなかったけど、毎日4、5時間パターを練習している中で、このパターなら頑張れるんじゃないかと思って決断した。自分の実力がそこに合っていれば挑戦したい。現役でやっている以上、1番上を目指してやるのがアスリートの使命。そこに向かえることが楽しみでもある。そこは常に頭にある。

-コーチとの会話は?

上田 今後につながるショットをしてこいと。特にインは今後の自分を決めると言われ、振り抜くことを考えてショットしていた。

-(今後は)年齢関係なく上を?

上田 自分の引き際がどこなのか、自分がこれ以上できないというくらいにやりたい。最後と決めないと、死ぬほどはできない。もう最後かもな、最後かもなと思っていて。1回もやめたいなと思っていることはなくて。やっぱりいつも自分のもう無理、という限界を超えるには精神力だけじゃなくて体力も絶対に必要なので、そういうところはこの大会をやっても変わらない。でもまだまだうまくなれるなという。欲は前からあります。

-楽しそうだった

上田 そうですか? 自分的にはいっぱいいっぱい。熊本の人に伝わっているといいなと思う。昨日もインスタで熊本の人からコメントがあってすごくうれしかった。自分が頑張って、熊本人、頑張るぞ! というのを届けたいと思ったけど、逆に自分のほうが頑張れと応援されたので、ありがたかった。

-18番グリーンのリーダーボード、7位と出ていたが?

上田 見えませんでした。きょうは1回も見ていない。意識せずじゃなく、それどころじゃない。自分が(米ツアーに)いた時と違って知らない選手ばかり。日本ツアーにいると、この人が頑張っていると思って見るけど、自分のやることに集中していた。

-コンディションの差は?

上田 予選の2日間は緊張感があって、予選通ってからはぜんぜん違う難しさ。毎日来るときの車の中でおなかが痛くなっていて、コーチに「日本でもそれくらい緊張していけよ」と言われていた。これが全英だなと思う。2日間頑張ったご褒美が最終日、風がないプレーをさせて貰えたので、粘って良かった。