女子ゴルフの小祝さくら(22=ニトリ)が「憧れ」という、男子ゴルフの石川遼(29=CASIO)からの助言を生かし、年内残り2戦の飛躍を誓った。

23日、宮崎市のトム・ワトソンGCで収録されたテレビマッチの「京セラ フェニックスチャレンジ」に参加。ペアを組んだ石川のほか、男子の時松隆光、星野陸也、女子の笠りつ子、柏原明日架が参加した。男女のペアで3組が対戦する形式で収録が進む中で「高いボールやパッティングのラインの読みとかを教えてもらった。そういうアドバイスをもらえたり間近で見られたりして、すごく良い経験ができた」と、収穫を口にした。

一緒にプレーするのは初めてで「昔からテレビで見て憧れていたので、一緒に回ると聞いた時はビックリした」という。アマチュア時代には、石川が出場するANAオープンなど、出身の北海道で行われた男子ツアーの観戦にも訪れていた。それでも「ギャラリーの方が多くて、あまり近づくことができなかった」と“遠い存在”に感じていた。それだけに「一緒にコースマネジメント考えたりして、信じられない感じだった」と、貴重な経験と受け止めた。しかもラウンド中は何度も、質の高いショットを石川に褒められたが「あれはたぶんお世辞です(笑い)」と謙遜した。

数々の石川の助言の中でも、特に響いたのはパッティング練習の方法だった。「自分はライン読みが得意ではないので聞いたら、練習の時に、どのぐらい切れるかメモしていると言っていました。そうすると試合の時に、ここはどれぐらい切れるかイメージが膨らみやすいということなので、自分もやってみようと思います」と、早速取り入れたい考えだ。

そんな小祝は次戦、国内ツアーの今年最終戦、ツアー選手権リコーカップ(26日開幕、宮崎・宮崎CC)に臨む。「毎年リコーでは、あまりいい結果を残せていない。でも先週から少しずつ調子が良くなってきているので、ポジティブにやっていきたい」と、4戦連続の2ケタ順位から、前週の大王製紙エリエール・レディースは6位に入り、復調を感じている。さらに年内最終戦として、メジャー初出場となる全米女子オープン(12月10日開幕、米テキサス州)に出場予定。「まずはしっかりと予選を通ることが目標。しっかりとコースをチェックしたい」。石川から教わった練習方法など、助言を生かして日米の“メジャー2連戦”で存在感を見せたい考えだ。

石川は収録後「めちゃくちゃ楽しかった。2人ですごく真剣にプレーして、ちょっと時間がたつのを忘れるぐらいでした。すごい気になる選手」と話した。小祝の良い点については「打球の弾道ですね。ドローボールで、当たりがしっかりと厚くて飛距離がすごい」と語った。

この日収録された「京セラ フェニックスチャレンジ」は、12月27日午後4~5時に、TBS系列で放送を予定している。