初出場の渋野日向子(22=サントリー)が、2位に3打差をつける堂々の首位に立った。

首位と1打差の2位で出て、各選手が伸び悩む中、6バーディー、2ボギーの67とベストスコアをマーク。4つ伸ばして通算7アンダー、135とした。2位でアマチュアのリン・グラント(スウェーデン)を3打差リードして、決勝ラウンド進出を決めた。

第1ラウンドとは異なる、ジャックラビットコースの1番パー5をバーディー発進した。第3打を4メートルにつけると、これを沈めた。パットが好調で、6番パー4も4メートルのパットを決め、2つ目のバーディーを奪った。8番で最初のボギーをたたき、1つ伸ばして折り返すと、第1ラウンドと同様に後半に勢いを加速させた。

10番パー5は4メートルのパットを決め、12番パー4は第2打を2・5メートルにつけ、15番パー4は6メートルのパットを決めて3つ伸ばした。16番で2つ目のボギーをたたいたが、直後の17番パー4で3メートルのパットを沈めて6つ目のバーディー。今大会初のバウンスバックを決め、勢いに乗って決勝ラウンドに進むことになった。

ホールアウト後、スコアカード記入の際にリーダーボードを確認し「夢かと思った。自分でもビックリするぐらい、いいところにいる。出来すぎ。ビックリでしかない」と、笑って話した。「ジャックラビットコースはリーダーボードがなくて、自分がこのスコアなので、絶対にもっと上にいると思っていた」と、ホールアウトまで首位の自覚がないままプレーしていたという。

今季4戦目のメジャーで、他の3戦は連覇を目指した全英女子オープンは予選落ち、ANAインスピレーションは51位、全米女子プロ選手権は58位だった。「ちょっとは成長しているかなとは思う」と、自信もついてきた様子。昨年のAIG全英女子オープンで、樋口久子以来、42年ぶり日本人2人目のメジャー制覇を果たした。日本人初のメジャー2勝目が、現実味を増してきた。