女子ゴルフの渋野日向子(22=サントリー)が、今年のツアー2戦目、明治安田生命レディース開幕を翌日に控えた11日、最終調整後に会場の高知・土佐CCで会見した。東日本大震災からこの日で10年で、小学6年生だった当時を振り返り「小学校から帰ってテレビを見た時に津波の映像が流れてきて、今でも印象に残っている。何が何だか、わけが分からなかった」と語った。その上で「今週の試合は、いろんな人にとって大事な試合。東北の方だけではなく、いろんな思いをしている方がいる。勇気や元気づけられるようなプレーをしたい」と続けた。

勇気や元気を与えるプレーのイメージを問われると「バーディーを取ったり、立ち居振る舞いであったり、私の持ち味みたいにしてくれている笑顔だったり。そういうところで元気になってもらえれば。あとは、最後まであきらめないところ」と、今大会にかける思いを語った。「今週こそ、こういう大事な時こそ、そうしていけたらいいなと思います」と、笑顔を増やすよう努めるという。

自然災害については「私の地元(出身の岡山)でも2018年に豪雨災害があった。そのころから、自分の身を守らないといけないと思うようになった」と、非常食のことを気にかけるなど、意識が変化したと明かした。