首位と3打差の9位から出たチャン・キム(31=米国)が、逆転で日本ツアー通算7勝目、今季3勝目を挙げた。9バーディー、1ボギーの63と8つ伸ばして回り、通算17アンダー、267。残り2戦で、賞金ランキングは4位から1位に浮上した。次戦のカシオ・ワールドオープン(25日開幕、高知)で優勝すれば、他の選手の結果次第で初の賞金王に輝く可能性が出てきた。首位から出た出た木下稜介は、1打及ばず片岡尚之と並ぶ2位だった。

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キムが劇的な逆転優勝を飾った。同組で回っていた片岡を1打追って迎えた17番パー3で、ティーショットを2メートルにつけて伸ばすと最終18番パー5で逆転。5メートルのイーグルパットこそ決められなかったが、15センチに寄せて連続バーディーで締めた。パーに終わった片岡をかわし、優勝の可能性があった最終組の木下を見届け、仲間に水をかけられ祝福された。今季獲得賞金を1億2569万5211円とし、賞金ランキング1位浮上。疲労軽減などを目的に、半年余りで15キロの減量も奏功した。「今年こそ賞金ランキングでトップに立ちたい」と力を込めた。