国内女子ゴルフツアーの今季開幕戦、ダイキン・オーキッド・レディース(3~6日)前日の2日、会場の沖縄・琉球GCで、昨季賞金ランキング4位の西郷真央(20=島津製作所)が会見した。前日1日に18ホールを回り、開幕前日のこの日は練習ラウンドを行わなかったが「(昨季も)かなりあります」と、珍しいことではないという。「オフシーズンが短く感じたので、まだ100%調整できたというわけではないけど、それでもスタートダッシュは大事。去年の思い出もあるので頑張りたい大会」と、力を込めた。

昨年の今大会は、第1~3日と首位に立ち続けたが、最終日に73と振るわず、4位に終わった(優勝は小祝さくら)。この日は「最終日最終組でプレーしていて、優勝争いをしていたけど、思うようなプレーができなかったのが、すごく印象に残っている大会」と、当時を振り返った。20、21年と統合された昨季は、トップ10に21度も入りながら未勝利。特に昨年は2位が7度もあった。その勝ちきれない流れをつくったともいえる今大会での雪辱が、今季の飛躍につながると信じている様子で、今大会にかける気持ちは言葉に力がこもっていた。

それだけに新成人の1月は成人式に行かず、晴れ着姿の写真を撮ることもなかった。「練習していた方がいい。記念に、というタイプじゃないし、アワードの時に着物で、写真を撮っていただいたので」。昨年12月の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の年間表彰式「JLPGAアワード」に着物で出席したのも、すでに先を見越して、練習時間の捻出を考えての行動だったのかもしれない。一生に一度の行事よりも、今、練習することに価値を見いだした。

今季開幕を目前に「初優勝はもちろんのこと、複数回優勝できるような強い選手になりたい。常日ごろから思っているので、そこを目標に今年は頑張りたい」と誓った。そして今大会に向けては「4日間大会なので、徐々に調子を上げて、最終日に1番いい調子で迎えられるように頑張りたい」と力説。昨年の二の舞いを避ける決意に満ちていた。