昨年6月のプロテストに合格した佐久間朱莉(19=大東建託)が、5バーディー、2ボギーの3アンダー、69でホールアウトした。ホールアウト時点で首位と2打差の7位につけている。

1番パー4では、今季の国内女子ツアー開幕を告げる、第1組1人目のティーショットという大役を務めた。「組み合わせを見た時に『私が始球式だな』と思っていました。(ティーショットが左に)曲がったかなと思ったんですけど、逆にミスした分、気持ちが落ち着いたというか『もうミスしたから大丈夫』と思いました」とパー発進。直後の2番パー4で、第2打を3メートルにつけてバーディーを先行させた。

その後も4番パー5で7メートルのパットを沈め、9番パー4で残り136ヤードからの第2打を1メートルにピタリとつけるなどして伸ばした。「目標が60台だったので、ギリギリ達成することができて、いい入り方ができたかな。ドライバーが少しブレてラフ(に入ること)とかが多かったけど、その中でも耐えながらバーディーを取っていけた」と、手応えを口にした。

師匠の尾崎将司の言葉も背中を押した。門下生が通う「ジャンボ邸」での練習の際に、今季開幕に際して助言を求めると「まあ、大丈夫だろう」「お前なら大丈夫」と、声を掛けてもらった。昨年のプロテスト合格後、レギュラーツアーは5試合に出場しているが、開幕からプロとして迎えるのは今季が1年目。不安も抱える中で、レジェンドからのお墨付きは、何よりの精神安定剤となった。

プロデビューとなった昨年7月の大東建託いい部屋ネット・レディースでは予選落ちを喫し、涙を流して悔しがった。その当時を振り返りながら「(予選通過の)カットラインを意識し過ぎて、自分でダメになってしまった。カットラインとかスコアとかにこだわらず、自分のゴルフ1球1球を大切に、やっていこうかなという考えで今シーズンは臨んでいます」という。まずは「風が強い予報なので、しっかりと耐えつつ伸ばしていけたら」と、第2ラウンドだけに集中するつもりだ。