女子ゴルフの国内ツアー、楽天スーパーレディースが27日に兵庫・東急グランドオークGC(6636ヤード、パー72)で開幕する。地元・兵庫出身の安田祐香(22=NEC)が25日、会場で調整を行った。

昨年の大会では第2日を終えて2位につけながらも、熱中症のため棄権した。あれから1年。今年も連日の猛暑が予想されており、指定練習日のこの日、会場のある加東市の午後2時の気温は35度を記録した。

関西の夏の暑さには慣れている安田だが「先週も暑かったですけど、この辺は空気がこもっちゃう感じがありますね。暑いです」。ラウンドは行わず、練習場でショットの確認とパッティングの調整にとどめ、体力を温存。一度、熱中症を経験しているだけに「危機感を持ってやらないと」と、水分補給や頭、首筋の冷却に余念がなかった。

調子については「痛いところとかもありますが、全体的にはいい感じです」と笑顔を見せた。予選ラウンドは菊地絵里香、藤田さいきと同組で回る。

滝川二高時代の17年に日本女子アマ優勝、19年にはメジャーのエビアン選手権でベストアマに輝くなど、古江彩佳、西村優菜らがいる2000年生まれのミレニアム世代の中でも才能を高く評価されてきたが、ケガなどもあってツアー初優勝はお預けとなっている。

今週は山下美夢有らランキング上位の選手がフランスで行われるエビアン選手権参戦のため不在。昨年は棄権したとはいえ、コースに対するイメージも悪くはない。「兵庫県のコースは好きですね。自宅から通えるのでリラックスもできる。地元の応援もありますし、それを味方にして頑張りたい」と静かに初優勝を狙う。【阪口孝志】