首位と5打差の8位から出たリ・ハナ(22=韓国)が、逆転でツアー初優勝を飾った。

5バーディー、ボギーなしの67と5つ伸ばし、通算9アンダー、207。正規の18ホールを終えて、単独首位のクラブハウスリーダーとして後続2組を待った。直後の組で仁井優花、2組後の最終組で山下美夢有とスコアで並んだ。3人による18番パー5でのプレーオフ1ホール目で、第2打をピン手前7メートルにつけるチャンス。イーグルパットこそ決められなかったが、山下、仁井がバーディーパットを外したのを見て、短いバーディーパットを楽々と決め、ガッツポーズをつくった。

最終組が前半9ホールを終えた時点では、首位と2打差の5位だった。だが最後までボギーなしで耐えると、終盤の15番パー3でロングパットを決めて8アンダーとし、2位に浮上。最終18番では、バンカーからの第3打を20センチにつけるスーパーショットで、楽々とバーディーで締めた。 原英莉花や西郷真央らと同じ「ジャンボ」こと男子ゴルフの尾崎将司の門下生となり、日本の下部ツアーでプロ生活をスタートさせた。コロナ禍でシーズンが統合された20-21年は、下部ツアーで賞金ランキング1位となり、翌22年からレギュラーツアーを主戦場としていた。

優勝スピーチでは、まだ不慣れな日本語で「初優勝ができて、本当にうれしいです。これから2勝目、3勝目を目指して頑張りますので、応援をよろしくお願いします。ありがとうございました」と話し、盛大な拍手を受けていた。

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