世界選手権シリーズのアクセンチュア・マッチプレー選手権(25日開幕、アリゾナ州リッツ・カールトンGC)のエントリーが20日に締め切られ、世界ランク上位者64人全員が参加することになった。同ランク67位の石川遼(17=パナソニック)は、大会直前までに3人の辞退者が出なければ出場はなく、可能性はかなり低くなった。

 19日にタイガー・ウッズ(33=米国)が出場を決めたことが、誰も欠場しない状況を生んだようだ。ウッズの復帰戦となれば、注目度は高く、自分の名を売る絶好のチャンス。また上位陣は、リハビリ明けで体調が未知数のウッズを負かして、勢いに乗せないよう、手ぐすねを引く。

 石川は、待機リストの3番手で出場に望みをかける厳しい状況にも、アリゾナ州に移動して、待機者の資格で大会会場で練習に励む予定だ。何よりあこがれのウッズと出会える好機。練習場で会える可能性を周囲に指摘された石川は、「そうですね~」と照れ笑い。うれしさを抑えるようにはにかむ姿は、今週一番の笑顔だった。やはりウッズに会いたい気持ちは、止められない?