<シニアゴルフ:KYORAKU
CUP
2103>◇第1日◇7日◇三重・涼仙GC(7036ヤード、パー72)◇賞金総額6500万円(優勝1300万円)
ジェットがシニアツアーに帰ってきた。尾崎健夫(59=フリー)が、自身の今季初戦を5オーバー77の66位でスタートした。昨年8月に結婚したばかりだった女優の坂口良子さん(享年57)が今年3月に急死。愛妻を亡くした心の傷はまだ癒えないが「動かないと次に進めない」と強い気持ちで実戦復帰した。
心に負った深い傷は、まだ癒えてない。だが、尾崎健は強い気持ちで仕事場に帰ってきた。「だいたい(四十九日法要などが)全部終わったんで。とりあえずこっちに来て、個人的なことは捨ててやっていかないと。来た限りは精神的に切り替えていかないと。寝込んでてもいいんだけど、ここに来なきゃプロゴルファーに復帰できない」。
10年以上の事実婚状態を経て昨年8月に結婚した坂口良子さんが、横行結腸がん(大腸がん)による肺炎で3月27日に亡くなった。尾崎健は昨年末からクラブも握らず看病してきた。わずか新婚7カ月だった。公の場に姿を現したのは今大会が初めて。
実戦は昨年11月の富士フイルムシニア以来7カ月ぶり。練習再開も1週前で、ラウンドもカートに乗って2回しただけ。スコアは77で66位。それでも、勇気を持って踏み出した1歩に意味がある。
同組でプロ同期の中嶋からは、復帰を激励されるように1番ティーでそっと尻をたたかれた。「周りに迷惑かけたくない気持ちもあったけど、動いていかないと。次に進めないから」。尾崎健が悲しみを乗り越えて再び勝つ日を、天国の妻もきっと待っている。【木村有三】

