<柔道:世界選手権>◇第6日◇8月31日◇リオデジャネイロ◇男子100キロ級

 小野卓志は81キロ級と90キロ級に続く、3階級目の銅メダルを取れなかった。

 「死にもの狂いで闘った。精いっぱいやった」と力を出し切った様子だった。

 準々決勝で、優勝したママドフに屈した。3位決定戦はロンドン五輪で穴井隆将に一本勝ちしたクルパレク(チェコ)に圧倒され「明らかに自分よりも強かった」と認めた。

 昨年は90キロ級で五輪代表を逃して引退を考えたが、階級を一つ上げて現役を続行した。5度目の世界選手権で6試合を闘い抜いた33歳のベテランは「幸せに思う。柔道に完成形はない。一日でも長く続けたい」と意欲的だった。