弘前学院聖愛(青森)が城南(徳島)を2-1で下し、念願の「春高バレー」初勝利を挙げた。わずか11人の部員が一致団結し、逆転勝利を呼び込んだ。

 弘前学院聖愛の選手たちが念願の「春高バレー」初勝利に喜びを爆発させた。いきなりの第1セットを奪われたものの、第2セット以降はセッターの境紗里奈主将(3年)を軸とした持ち味のコンビバレーで力を発揮した。クイックや時間差攻撃、鈴木ひかり(2年)らの力強いスパイクなどで逆転勝利を呼び込んだ。

 塚本正仁監督(50)は「初勝利を意識して硬さもあったが、選手はよく頑張った」とねぎらった。11年連続13度目の出場で部員は歴代最少の11人。紅白戦もままならないが、東北各県の高校や東北福祉大と練習試合を重ねることで、実戦に備えてきた。周囲の協力を得ながらの1勝に塚本監督は「感謝しています」と頭を下げる。

 全国高校総体は昨夏などベスト16の実績があるが、「春高バレー」はこれまで白星に恵まれす、これでようやく壁を乗り越えられた。「次は時間差攻撃やフェイント対策などをもう1度確認して臨みたい」と、塚本監督は2勝目に意欲をみせた。【北村宏平】