昨年日本代表入りして一躍注目された宮部藍梨(2年)を擁する金蘭会(大阪)が、強豪・東九州龍谷(大分)を接戦の末に2-1で破り、3回戦に進んだ。

 金蘭会は最終セットで3連続ポイントを奪われ、23-24とマッチポイントを握られた。そこで第3セット中盤で交代していた宮部がコートに戻り、何とかチームは息を吹き返した。最後は粘る相手を宮部のブロックでとどめを刺し、27-25で退けた。宮部は「大事な時の1本は自分が取ると決めてました」と、さわやかな笑顔を振りまいた。実は昨年インターハイ後に腰を痛めた。池条監督は「インターハイ後は丸4カ月ボールを触ることができませんでした」と、重症だったことを明かした。3回戦では福井工大福井が待ち構える。「インターハイでやられているし、明日は2試合。きついですね」と池条監督。宮部は「スパイクの強打はあまり良くないですが、明日は頑張ります」と言った。