最終日の団体戦を行い、男子(勝ち抜き試合)は日体荏原(東京)が国士舘(東京)を1人残しで下し、悲願の初優勝を果たした。

 日体荏原は副将のハンガル・オドバートル(2年)が、相手中堅と副将を破る活躍。同大将・飯田健太郎(2年)には敗れたが、自軍の大将・藤原崇太郎(2年)に、疲れた相手をつないだ。

 すると、この日初登場となった藤原はすばやい動きで飯田の力と技を封じた。試合中盤に有効を奪うと、危ない場面をしのぎ、優勢勝ちをもぎとった。

 男子最優秀選手に選ばれた藤原は「苦しい練習をしてきたので、絶対優勝すると思っていた。でも、信じられない。自分は決勝1試合しか出ていないので、ほかの4人のおかげ」と感極まった顔を見せた。日体荏原は夏の高校総体決勝で国士舘に敗れたが、見事に雪辱した。

 女子(点取り試合)は敬愛(福岡)が大成(愛知)に1-1ながら、大将・児玉ひかる(2年)が試合時間残り18秒に内股で一本勝ち。これが効いて内容勝ちし、3年ぶり3度目の優勝を飾った。

【男子成績】

◇準決勝◇

国士舘(東京)-1人残し-埼玉栄(埼玉)

日体荏原(東京)-2人残し-木更津総合(千葉)

◇決勝◇

日体荏原(東京)-1人残し-国士舘(東京)

【女子成績】

◇準決勝◇

大成(愛知)2-0東大阪大敬愛(大阪)

敬愛(福岡)2-0藤枝順心(静岡)

◇決勝◇

敬愛(福岡)1-1(内容勝ち)大成(愛知)