国際陸連は29日、2008年北京五輪の女子5000メートル、1万メートルで銀メダルを獲得したエルバン・アベイレゲッセ(トルコ)をドーピング違反で2年間の資格停止処分にしたと明らかにした。07年から09年までの成績が抹消され、同五輪のメダルも剥奪される見通し。

 同選手は07年世界選手権(大阪)の1万メートルでも銀メダルを獲得。同大会で採取した検体の再検査の結果、筋肉増強作用のあるスタノゾロールに陽性反応を示した。

 また、12年ロンドン五輪の女子1500メートル銀メダリストのガムゼ・ブルト(トルコ)は血液データを蓄積して変化を調べる「生体パスポート」で異常値を示し、4年間の資格停止となった。