水泳界にビッグカップルが誕生した。リオ五輪競泳男子400メートル個人メドレー銅メダルの瀬戸大也(23=ANA)が24日、飛び込みの馬淵優佳(22=JSS宝塚)との結婚を発表した。互いのツイッターで婚姻届を持ったツーショットの写真を披露。自身の23歳の誕生日だったこの日、婚姻届を提出した。

 縁結びはスイミングクラブだった。瀬戸はJSS毛呂山、馬淵はJSS宝塚に幼少から通った。同じJSS所属。昔から大会などで会うことも多かった。あるとき、瀬戸は恋心が芽生えると、一直線に「押しの一手」でアプローチ。14年11月22日から交際を始めた。

 過酷な練習と、萩野との激しいライバル対決。支えは馬淵だった。「いつも声を掛けてくれた。それが一番の励みになった」。15年世界選手権男子400メートル個人メドレーで連覇。昨年リオ五輪で銅メダル。「彼女のおかげでもあります」と感謝の言葉を口にした。

 日本水泳連盟の青木剛会長からは「大変おめでたいこと。世界選手権、東京五輪と、2人で支え合って頑張ってほしい」と祝福された。7月の世界選手権(ハンガリー)で3連覇が目標。その後は馬淵とともに8月のユニバーシアード大会(19日開幕、台湾)に出場する。「いつもポジティブで笑顔にあふれた家庭にしたい」。20年東京五輪へ、最高のサポーターを得た。

 ◆瀬戸大也(せと・だいや)1994年(平6)5月24日、埼玉県生まれ。6歳の時に水泳を始める。埼玉栄高時代は高校総体で3年連続個人メドレー2冠。高校3年だった12年ロンドン五輪は落選。13年4月に早大進学。13、15年世界選手権男子400メートル個人メドレー連覇。昨夏のリオ五輪は同種目で銅メダルを獲得した。今年4月、JSS毛呂山からANAの所属に。家族は両親と妹。174センチ、75キロ。

 ◆馬淵優佳(まぶち・ゆか)1995年(平7)2月5日、兵庫・宝塚市生まれ。両親は中国出身。3歳で水泳を始め、6歳から飛び込みに取り組む。09年のアジア選手権(中国)と東アジア大会(中国)、10年ワールドジュニア(米国)で、いずれも3メートル板銅メダル。甲子園学院高を経て、立命大卒。父は5大会五輪出場の寺内健を育てた馬淵崇英コーチ。163センチ、52キロ。血液型A。