世界ランク4位、第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)が、同3位、第3シードのスタン・バブリンカ(スイス)を6-2、6-3、6-1のストレートで下し、3年ぶり大会史上最多となる10度目の優勝を飾った。優勝賞金は210万ユーロ(約2億5830万円)。

 4大大会でナダルは15度目の優勝。ピート・サンプラス(米国)を抜いて単独2位となった(1位はロジャー・フェデラーの18勝)。

 試合後、「赤土の王者」ナダルは「全仏での10回目の優勝は特別な気持ちで、ローランギャロスで応援してきてくれたファンに感謝するばかりです。今は感動ばかりで言葉が見つかりません。フランス語(スピーチ)で苦戦していますがご勘弁を。(今日は)本当にありがとう。どのグランドスラムでも、ベストを尽くしているが、ここで体験する感動は、なかなか言葉で表現する事ができません。(ローランギャロスのセンターコートに入場したときからの興奮は他の大会と違う?)それがあるからこそ優勝したときの達成感がある。一番好きな大会で応援してくれてありがとう」とシルバーに輝く優勝杯を力強く抱きかかえ、会心の笑顔を浮かべていた。