女子シングルス1回戦で世界59位の大坂なおみ(19=日清食品)が、大会初出場初勝利を挙げた。同100位のソリベストルモ(スペイン)に6-3、7-6の1時間54分でストレート勝ち。これで大坂は4大大会全てで白星を挙げた。2回戦では同23位のストリコバ(チェコ)と対戦する。

 初めて踏んだウィンブルドンの芝が、大坂にほほ笑んだ。15年は予選1回戦敗退。昨年は膝のケガで欠場。会場に入ることなく、2年連続で去った悔しさを、思い切りぶつけた。「本当にうれしい。勝てたからなおさら。負けてたらがっかりするもの」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 芝の大会には、過去6大会しか出ていない。初めて挑戦した15年英国のツアー下部大会で準優勝した以外は、1大会1勝が精いっぱい。「まだまだ経験が足りない。いつも練習も試合も、初体験のように感じる」と話すが、この日は違った。第1、第2セットともにブレーク成功は1度ずつだったが、得意のパワーで終始攻め、主導権を渡さずに押し切った。