ポールポジションのルイス・ハミルトンが後続を寄せつけることなく53周を走り切って独走勝利。今季6勝目でドライバーズランキングでもセバスチャン・フェテルを逆転してトップに立った。

 メルセデスAMGはバルテリ・ボッタスも2位に入り、フェラーリは地元大観衆の前でフェテルの3位が最高位だった。

 表彰台ではコースを埋め尽くした9万3000人のイタリアの熱狂的なフェラーリファンからブーイングを浴びたが、これも名誉なことと笑顔を見せた。

 「僕はこの情熱とエネルギーを尊敬するし、素晴らしい観客だと思う。チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、ここで勝てて再びチャンピオンシップをリードすることができてとても嬉しいよ」。

 マクラーレン・ホンダはストフェル・バンドーンがMGU-Kのシャフト交換が間に合わないと判断されたためパワーユニット交換で18番グリッドからスタート。しかし33周目に「パワーを失った」と訴えてピットに戻りリタイアした。

 19番グリッドのフェルナンド・アロンソは浮上のきっかけをつかめないまま下位を走り、ギアボックスの状況を確認できなくなったため、念のため次戦でのギアボックス交換などのメリットを考えて51周目にリタイアした。(米家峰起通信員)