ムキムキに進化した14歳の怪物が、今年の2大目標に挑む。卓球男子シングルスでワールドツアー史上最年少優勝記録を持つ14歳の張本智和(エリートアカデミー)が1日、連覇のかかる世界ジュニア(イタリア)など出場のため、約1カ月の長期遠征に出発した。

 伸び盛りの14歳。この2カ月で体脂肪率は10%から8・3%に落ちた。サッカーの長友らの3%には及ばないが、14歳の1桁の体脂肪率は驚異的で、日ごろのトレーニングの成果といえる。本人は「実感がない」と話すが、確実にパワーアップし、スタミナも増したことは間違いない。

 今季の目標は世界ジュニア連覇と世界ランクを1桁に上げること。1月に64位だった世界ランクは16位まで上昇。「(遠征中のワールドツアーの)ドイツ、スウェーデン・オープンのどちらかで優勝したらチャンスはある」と、目標達成を見据えた。

 今回はインド→ドイツ→スウェーデン→ドイツ→イタリアとまわる約1カ月の長期遠征。肉体も進化した一方、塾の宿題も持参した文武両道の14歳の怪物に期待が高まる。