フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯は10日、大阪市中央体育館で開幕し、男子は第1戦のロシア杯で2位だった羽生結弦(ANA)がシリーズ上位6人のファイナル(12月7~9日・名古屋)進出を狙う。

 女子は宮原知子(関大)が左股関節の疲労骨折からの復帰を果たし、第2戦のスケートカナダで6位の本郷理華(邦和スポーツランド)も出場する。

 2014年ソチ冬季五輪金メダルの羽生は元世界選手権王者のパトリック・チャン(カナダ)が欠場し、脅かされそうな相手が見当たらない。平昌(ピョンチャン)五輪を見据え、ロシア杯で初挑戦して決めた4回転ルッツなどの演技の質が問われる。一昨年、昨年は大台の合計300点超えで優勝しており、相性の良い大会で上昇気流に乗りたいところだ。

 第一人者の宮原は昨年12月以来の実戦。五輪代表最終選考会の全日本選手権(12月21~24日・東京)に照準を合わせており、まずは試合勘を取り戻したい。本郷は第2戦で回転不足が目立ったジャンプを修正できるか。男子の佐藤洸彬(岩手大)友野一希(同大)と女子の白岩優奈(関大KFSC)はGPデビュー戦となる。