フィギュアスケート、グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯の9日の練習で右足首付近を痛めた羽生結弦(22=ANA)が、10日午前の公式練習に姿を見せなかった。

 拠点とするクリケットクラブのジャンプコーチで、今回同行しているブリアンコーチが10日朝に「今日は、練習する」と明かしていたが、午前11時20分開始の練習を欠席。「NO12(滑走順)、ユヅル・ハニュウ、フロムジャパン」のアナウンスの後にショートプログラム(SP)曲「バラード第1番」が流れたものの、リンク上では他の5選手が黙々と最終確認するだけだった。

 羽生は9日午後の練習中に、習得したばかりの4回転ルッツを跳び、転倒。右膝が内側に入る体勢で着氷し、苦痛の表情で倒れ込んだ。夜は、会見に出席せず治療に専念。10日の朝に足が腫れていないかを判断した上で、公式練習に出るとしていた。公式練習後に日本スケート連盟フィギュア部門の小林強化部長が「競技に出られるように、治療に専念している。今、言えることはそれだけです。新しい情報があれば、キチッとお話しします」と説明した。

 SPは10日、フリーは11日に行われる。