世界ランキング28位の松山恭助(20=早大)は、1回戦で世界5位の強豪フォコーニ(イタリア)に12-15で惜敗した。

 10月にカイロで行われたW杯今季開幕戦で敗れていただけに、前日10日に対戦が決まると十分な対策を練った。「絶対に勝てると思って臨みました。自分の距離で戦えたんですが…。東京大会での初戦負け。本当に悔しいです」。

 カイロではアタックを許してしまった反省から、今回は間合いを詰める“接近戦”を挑んだ。相手のストロングポイントを抑え込んで守りを固め、カウンターも決まった。12-12と終盤まで食い下がったが、最後は3連続でポイントを失って力尽きた。

 「相手の方が勝者のメンタリティーを持っていたということです」。松山は勝負どころでポイントを重ねられなかったことを悔やんだが、クロスゲームに手応えをつかんだのも事実。「世界上位の選手とも対等に戦えることが分かりました。ランキング50位内の選手なら、誰が優勝してもおかしくない状況だと思います」。

 12日は団体戦が行われる。松山が日本チームの主将として意地を見せる。