オービック、富士通、IBMの3チームが準決勝に進出した。オービックはノジマ相模原にスペシャルプレーで先制TDを皮切りに5TDを挙げ、守備も合計8ターンオーバーをマーク。リーグ戦3敗から立て直し、41-22で4強入りした。富士通はエレコム神戸に実力の違いを見せ、34-7で快勝した。両チームは26日に激突する。IBMは後半開始にLIXILを逆転し、51-31でリーグ戦の雪辱を果たした。準決勝は12日のパナソニック対オール三菱の勝者と対戦する。

 オービックが鮮やかな先制TDを口火に圧倒した。RB地村がランと見せ掛けて、WR西村へパスのスペシャルプレーで70ヤードTDを決めた。古庄ヘッドコーチ(HC)は「うまくいきすぎも、準備してきっちり点をとった。あのプレーは大きかった」。後半も再びスペシャルプレーでTDに会心の笑みだった。

 守備もノジマQBガードナーに「気持ちよくさせない」とプレッシャーをかけ続けた。QBサックを5回浴びせ、6インターセプト。前半は攻撃陣が5ターンオーバーすべてを得点し、スキのなさも発揮した。

 リーグ戦は3勝3敗の五分も「負けても悲壮感なく、乗り越えて力をつけ、チャンスができた」と前向きに捉える。次は10月に負けた富士通が相手。西村は右肩脱臼から1カ月ぶりに復帰し、最多6キャッチで2TDを挙げた。「ボクは1度も勝ってない相手にボルテージが上がる」と一層気合が入った。