東地区6位の岩手ビッグブルズが同地区3位の山形ワイヴァンズに71-77で敗れ、連敗を18に伸ばした。序盤から攻守に気迫のこもったプレーを見せ、この日チーム最多の20得点を挙げたマーカリ・サンダース・フリソン(29)を中心に第4クオーター(Q)残り10秒までリードしていたが、延長戦の末に惜敗した。

 待ち望んだ勝利は、目前ですり抜けた。前日22日、チームは上田康徳ヘッドコーチ(HC、31)の無期限休養と、永田晃司(36)が選手兼任でHC代行を務めることを発表。この日スタメン出場しながら指揮を執った永田HC代行は「前半から思い通りのプレーが出来ていたが、追いつかれてからは相手の勢いにのまれた。攻撃のフォーメーションや選手交代など、自分の経験不足も出てしまった」と試合を振り返った。

 それでも、新体制の手応えについて永田HC代行は「前日練習、そして今日の試合とすごく良い雰囲気でバスケットが出来た。自分たちはプロなので、1日でも早く勝てるように」と言い、上田HCの休養については「ポジティブに捉えている。また新たなチームを作る気持ちで、全員が1つになって戦いたい」と前を向き、今日24日の連敗ストップを目指す。【林野智】