トヨタ自動車が痛恨のミスで、パナソニックに惜敗した。3-7の前半31分と3-12の同41分に、いずれもゴール前5メートルのマイボールラインアウトが乱れ、トライのチャンスを逃した。後半にも11-17だった34分、敵陣10メートルライン付近のマイボールラインアウトをキープできなかった。
サントリーと並ぶトップリーグ2強の一角にあと1歩まで迫りながら、最後の壁を破れなかった。フランカー姫野和樹主将(23=帝京大)は「正直、悔しい。大事な場面でミスが出てしまった」とこぼす。それでも、レギュラーシーズンの昨年9月23日に16-43の完敗を喫した相手を追い込んだ。「試合後、みんなに『あの(11-17の)スコアボードを見てくれ』と言いました。80分通して勝つ気持ちを持てた。成長は感じた」と確かな手応えを口にする。
ジェイク・ホワイト監督は「ブレークダウンの解釈などで、レフェリーのコールが1つ2つ変われば、どうなっていたかわからない」とレフェリングに対する不満を口にしつつ、選手のパフォーマンスには満足していた。「今の試合を見た人は、トヨタの飛躍を感じてくれたはずです。この10年間、トップリーグ(の上位)はサントリー、パナソニックばかり。トヨタの選手は(準決勝が)初舞台の選手が多かったのに、今日はパナソニックも奇妙なプレッシャーを受けていたように思う」。後半は個々の鋭く力強い動きやスクラムで優位に立ち、試合の流れを支配した。
トップリーグ創設16シーズン目となる来季こそ初の頂点を狙う。同監督は「目標は優勝だけ。来季も言い訳無用のハードワークでいきます」と再スタートにかける思いを語った。


