米国体操協会の元チームドクターによる性的虐待問題で19日、2012年ロンドン五輪の女子団体総合金メダリストのジョーディン・ウィーバーが被害を受けていたと法廷で語った。既に被害を告白している12年ロンドン、16年リオデジャネイロの金メダリスト、アレクサンドラ・レイズマンも証言した。

 スポーツ専門局ESPNによるとウィーバーは「人生で一番きつかったことは五輪のための練習だと思っていたが、被害を受けたことが最もきつかった」と涙ながらに訴えた。レイズマンは「スポーツ界で最悪の性的虐待を犯した人間がここにいる」などと強い口調で語った。

 元チームドクターは既に児童ポルノを所持した罪で禁錮60年の判決を受け、複数の少女への暴行についても罪を認めている。