張本智和(14=エリートアカデミー)が男女通じての史上最年少優勝に王手をかけた。

 準決勝で昨年世界選手権男子ダブルス銀メダルの森薗政崇(22=明大)と対戦。開始からペースを握ると、リードを許す場面はほとんどないまま、4-0のストレートで完勝。得点を奪ったときの雄たけび「チョレイ」が館内に響き続けた。

 決勝は10度目の優勝を狙う水谷隼(28=木下グループ)に挑む。前日20日のダブルス決勝では水谷、大島組に敗れたが、その直後の会見では「ダブルスでは水谷さんに負けたが、(シングルスの)準決勝に勝って、決勝で最高のリベンジをしたい」と意気込んだ。昨年6月の世界選手権(ドイツ)では4-1と完勝している。「あのときは何も恐れず攻めて勝った。あの時の(勝利の)確率は5%。今は50%、50%だと思う。今日も攻めたい」。エース水谷を再び撃破し、史上最年少優勝の快挙を実現する。