平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)個人ノーマルヒル銀メダルの渡部暁斗(29=北野建設)は5位で、3戦ぶりに表彰台を逃した。首位の個人総合得点では2位ヤン・シュミット(ノルウェー)との差を178とした。

 前半飛躍で131・5メートルを飛び5位につけ、トップから36秒遅れでスタート。後半距離(10キロ)の序盤で一気に追い上げ、4キロ付近で首位に浮上。そのまま8キロ地点までトップを守ったが、残り1キロをきったところで順位を落とした。渡部暁は「体に切れがなかった。(総合2位の)シュミットより先にゴールできたのは収穫。勝てないレースが続くとやる気が出てくる。もう2、3勝してシーズンを終わりたい」と前を向いた。

 個人戦は残り4戦。日本勢では萩原健司以来23季ぶり2人目の個人総合制覇へ、正念場を迎える。

 飛躍トップの山元豪(ダイチ)は10位、永井秀昭(岐阜日野自動車)は24位、渡部善斗(北野建設)は25位、渡部剛弘(ガリウム)は34位だった。加藤大平(サッポロノルディックク)は後半距離を棄権した。