国際テニス連盟(ITF)は26日(日本時間27日)、2020年東京五輪(オリンピック)テニス競技の概要および出場資格を発表した。種目は男女シングルス各64人、男女ダブルス各32組、混合ダブルス16組で行われる。

 男女シングルスは、各国および地域最大4人の出場で、20年6月8日の世界ランキングで上位56人までが本戦出場資格を得る。残り8人のうち6人は、初めて設けられた大陸枠に割り当てられた。アジア枠は、8月18日開幕のアジア大会(ジャカルタ)のシングルス優勝者に与えられる。最後の2人は、本戦出場資格を得られなかった過去の五輪金メダリスト、4大大会優勝者、地元選手らに振り分けられる。

 男女ダブルス、混合ダブルスは各国および地域最大2組の出場。シングルス、ダブルスを合わせ、各国および地域の合計最大出場選手は6人となる。

 女子で世界22位の大坂なおみ(20=日清食品)は日米の二重国籍だ。オリンピック憲章規則41によると、原則、1度、どちらかの国および地域の代表になっている場合、別の国および地域の代表になることはできないとある。しかし、例外として、国籍を変更した選手は、以前の国を最後に代表してから少なくとも3年が経過していることが条件となる。

 大坂は、17年2月に行われた国別対抗戦フェド杯で日本代表としてプレーした。東京五輪の時は、すでに3年を経過しており、米国代表になれる可能性は残される。しかし、今年4月21日からのフェド杯世界グループ2部入れ替え戦対英国で代表に選ばれれば、東京五輪を日本代表として戦うことは濃厚だ。大坂自身は「日本代表として東京五輪でプレーするのが夢」と話している。