卓球にすべてを懸ける-。女子日本代表の平野美宇(17)が30日、都内で会見を開き、プロ転向を宣言した。4月から高校3年も、有望な中高生を寄宿制で育成するエリートアカデミーを1年早く卒業。20年東京オリンピック(五輪)金メダル獲得へ、安定を捨て、厳しい道のりを選択した。

 エリートアカデミーでは競技以外にも講話など授業があり、消灯も23時と決まっている。プロに転向することで、極端にいえば24時間練習することも可能。「言い訳もできない。全部が自分の責任になるが、逆に自分を追い込める」と転向理由を説明した。

 昨年1月の全日本選手権初制覇、4月のアジア選手権も中国選手に3連勝して優勝と旋風を起こした。だが、その後は卓球王国から徹底マークされ、中国勢には苦戦が続く。今年1月の全日本選手権で連覇を逃し、環境を変えることを決断した。好感度は気にしないと公言も、プロ転向で「炎上はほどほどにしていきます」。所属はメインスポンサーの日本生命になる。