フジテレビの情報番組スタッフにけがを負わされたとして、日本レスリング協会副会長で、至学館大(愛知県大府市)の谷岡郁子学長(63)が愛知県警に被害届を出していたことが11日、大学関係者への取材で分かった。フジテレビは傷害行為を否定している。

 大学関係者によると、谷岡学長は8日、レスリング女子のパワーハラスメント問題の取材で名古屋市内の自宅マンションを訪れたフジテレビの情報番組の男性に腕をつかまれ、軽いけがをした。同日、診断書とともに県警に被害を届け出た。

 フジテレビ企業広報室は「取材映像でも確認したが、谷岡学長とディレクターとは体は接触しておらず、なぜそのような被害届を提出されたのか理解に苦しんでいる」とのコメントを出した。