バスケットボール男子日本代表は、ワールドカップ(W杯)アジア1次予選オーストラリア戦を翌日に控えた28日、試合会場となる千葉ポートアリーナで最終調整を行った。

 フリオ・ラマス監督(54)は「いい準備ができたと思う」と話した。15日と17日に行われた、韓国との国際強化試合2試合は88-80と87-99の1勝1敗。そこからのディフェンス面の修正に自信を示した。

 ただ日本は4戦4敗とB組最下位の崖っぷち。オーストラリア戦に敗れ、台湾が同日開催のフィリピン戦に勝利した場合、1試合を残し、各組上位3チームによる2次予選進出の可能性が消滅する。日本協会は20年東京オリンピック出場枠確保に向け、W杯での16強入りなどの実力が必要との見解を示している。自国開催の大舞台に出場するためにも、早々と消えるわけにはいかない。

 相手はフィジカルも高さも勝る強敵。苦戦も予想されるが、まずは目の前の試合に集中する。ラマス監督は、ほぼ同時刻で開催される台湾-フィリピン戦の情報をシャットダウンする意向を示した。「もう1つの試合の結果が大事なのは分かっている」とした上で「ほぼパーフェクトの試合をやらないといけない」と力を込めた。体格の差は技術と戦術で補っていくつもりだ。

 12人のメンバーは以下の通り。富樫勇樹(24=千葉ジェッツ)辻直人(28=川崎ブレイブサンダース)比江島慎(27=シーホース三河)篠山竜青(29=川崎ブレイブサンダース)太田敦也(34=三遠ネオフェニックス)竹内譲次(33=アルバルク東京)馬場雄大(22=アルバルク東京)ファジーカス・ニック(32=川崎ブレイブサンダース)八村塁(20=米ゴンザカ大)田中大貴(26=アルバルク東京)永吉佑也(26=京都ハンナリーズ)古川孝敏(30=琉球ゴールデンキングス)