バスケットボール女子の国際強化試合最終戦は7日、群馬県の高崎アリーナで行われ、9月にスペインで開幕するワールドカップ(W杯)でメダル獲得を目指す世界ランキング13位の日本は同5位のカナダに88-50で快勝した。

 日本はカナダとの強化試合を2戦2勝で終えた。日本は序盤から宮沢(JX-ENEOS)の3点シュートなどで主導権を握った。町田(富士通)を軸に素早い展開に持ち込み、前半で46-23とリード。第3クオーター以降も攻め手を緩めず、点差を広げた。

 W杯でのメダル獲得へ向け、自信が深まる一戦になった。日本はスピードと3点シュートでカナダを圧倒。ホーバス監督は、期待感がさらに膨らむ内容に「今日は最初から最後まですごく良かった」とたたえた。

 序盤から宮沢が立て続けに3点シュートを沈め、優位に立った。運動量も豊富で、失点しても相手が戻る前に町田を起点に駆け上がって数的優位を作り、速攻から得点を重ねた。守備でも身長198センチのセンターが球を持つと複数で囲み、自由にさせない。控え選手が出ても戦術は徹底され、しかも確実に遂行された。

 8強入りしたリオ五輪で主力だった吉田らが抜けているが、スピードや守備の強度はさらに磨きがかかっている。渡嘉敷のけがの状態は気がかりだが、ともに19歳のオコエや赤穂ひらインサイドの選手の奮起も光った。オコエは「(世界でも)通用しているなと実感している」。実り多き2試合で、確かな手応えをつかんだ。