日本大学水泳部の上野広治監督(59)は26日、都内で会見を開き、横浜国際プールで行われた日本学生選手権の公式練習日だった6日、都内の寮で部員同士の暴力行為があったと発表した。

大会に向けた準備中に、2年生の男子選手が居眠りしていたことに、上級生の3年生が怒って暴力をふるったという。

上野監督は、同一の加害者と被害者が絡む暴力事件が2度、起きていたことに対する、自身の責任を報道陣から問われると「私から辞任するつもりはありません」と語った。

報道陣から、日大アメフト部の問題など起きた中、新たに問題が浮上したことをどう思うかと問われると、同監督は「全ての運動部の改善、監督の指導をしている段階。この状況の中、水泳部を受験しようという学生が多々おります。この現状で来てくれる部員を、より受け入れなければならない。さらなる指導力を身に着け、徹底できる方法を考えていきたい」と自ら改革に乗り出す意思を強調した。

その中、監督責任を2度、問われると「監督に指導責任があるなら、日大水泳部の監督、日本水泳連盟の副会長、JOCの理事、板橋区の教育委員会委員にかけていただく。隠しもしませんけど、30日から(日本選手団総監督として)ユースオリンピックに行かないといけない。でもこの記事に関して解決しないといけない。JOCにも報告させていただき、判断を仰ぎます」と答えた。

さらに「私の立場を第三者に確認していただければいい。その覚悟がなかったら会見は開かなかった」とも語った。【村上幸将】