女子100メートルバタフライで、池江璃花子(18=ルネサンス)が「世界女王」に初勝利した。日本新の55秒31で世界記録保持者サラ・ショーストロム(スウェーデン)を0秒15差で撃破。オリンピックで使われる長水路(50メートルプール)ではないが、10月に合同練習を行った最大の敵に競り勝った。

池江は75メートルのターンでリードした。最後まで泳ぎのテンポをキープして、ショーストロムに先着した。自身が持つ日本記録も0秒33更新。両手でガッツポーズして「まさか本当に勝てると思わなくてびっくり」。10月にトルコで合同練習を行って「びびったりしなくなった。バタフライはそんなに差はない」。心理的な壁を取り払って平常心で臨んだ。今大会は3レースで直接対決して最後の本命種目で初勝利。「(ショーストロムは)連戦では全力じゃないかもしれない。あとは自分の努力次第かと思います」と冷静だった。