20年東京オリンピック(五輪)新競技スポーツクライミングの第一人者野口啓代(29=TEAM au)が27日、都内で、「Women’s Health Woman in Sports award 2018」に登場し、ウィメンズヘルス部門を受賞した。

赤と黒のギンガムチェックの衣装に身を包んだ野口は「日本でのW杯、アジア選手権でも優勝できて、いい1年だった」と総括した。11月のアジア選手権の複合で優勝し、東京五輪出場権がかかる19年世界選手権(東京)への出場も既に決定。「来年はW杯にあまり重点を絞らず、オリンピックへの切符を取りに行くということで、世界選手権1本で行きたい」と抱負も話した。

野口は、ともに登壇した、オリンピア部門を受賞した00年シドニー五輪女子マラソン金メダリスト高橋尚子さん(46)、アワード審査員のテニスの伊達公子さん(48)から健康面のアドバイスも受ける一幕も。高橋さんは「食べて、寝て、トレーニングのバランスが大切。現役時代は、長く走る前には炭水化物、走った後はタンパク質を取るのを心がけていました」。伊達さんからは「質の良い睡眠が大事」とそれぞれ健康の秘訣(ひけつ)を伝授された。

野口は「鈍感なのか、普段は練習以外あまり何も考えていないんですよね」と苦笑いし、「練習がうまくいっていたらあとのこともうまくいくので、壁の中での感覚を一番大切にしています」と続けた。高橋さんからは「食べ物や睡眠を考え始めたら、もっと違う自分になれるかもしれないよ」との前向きなアドバイスも送られた。